戊辰戦争150年に観たい!映画『壬生義士伝』

投稿者: | 2017年12月31日

2018年は、戊辰戦争開戦から150年の年にあたります。この記事は、2017年12月書いていますが、毎年、年末になるともうすぐ鳥羽伏見の戦いだ・・と少し心がザワザワするのです。ちなみに鳥羽伏見の戦いは1月3日に開戦し、これが戊辰戦争の緒戦となります。150年という節目となると、その気持ちの高ぶりもいつもとは違います。そんな気分となる方もわたしの他にもいると勝手に想いながら、より気持ちを高める映画として、2003年公開の『壬生義士伝(第27回(平成16年)日本アカデミー賞最優秀作品賞)』をご案内します。

壬生義士伝

壬生義士伝ストーリー

愛するために涙を切り、人を斬る。

その男、名は吉村貫一郎。幕末の混乱期に、尊皇攘夷の名のもと、京都市中守護の名目で結成された新選組隊士である。幕府の力が弱まるにつれ、明日をも知れない運命に翻弄される隊士たちの中で、貫一郎はだた一人、異彩を放っていた。名誉を重んじ、死を恐れない武士の世界において、彼は生き残りたいと熱望し、金銭を得るために戦った。全ては故郷の妻と子供たちを守るためだった。

大義名分、権力、名誉。そんなものはどうでもよかった。愚直なまでに「愛するためのために生きる」。家族だけではない。友、仲間、心を通わせた相手のために貫一郎は生き抜いた。やがで「守銭奴」と彼をさげすんでいた隊士も気づき始める。この男の「義」は、「人としての愛」なのだと。

波瀾の運命をだどりながらも、見事なまでに純粋に生きた男の物語。

まっすぐに泣ける生き方がある。

キャスト

吉村貫一郎:中井貴一(第27回(平成16年)日本アカデミー賞最優秀主演男優賞)

大野次郎左衛門:三宅裕司

しず:夏川結衣

近藤勇:塩見三省

沖田総司:堺雅人

土方歳三:野村裕人

伊東甲子太郎:斎藤歩

篠原泰之進:堀部圭亮

徳川慶喜:伊藤英明

大野千明:村田雄浩

ぬい:中谷美紀

斎藤一:佐藤浩市(第27回(平成16年)日本アカデミー賞最優秀助演男優賞)

ほか

スポンサーリンク

原作

壬生義士伝』浅田次郎 (2000年4月30日発売)第13回柴田錬三郎賞受賞

個人的に鉄道員(ぽっぽや)以来、浅田次郎作品が大好き(泣かされている)なのですが、歴史小説ではやはり最も泣ける作品かと思います。

音楽

久石譲
ジブリ作品の音楽で有名ですね!

監督

滝田洋二郎
『おくりびと』で日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀監督賞を受賞。第81回アカデミー賞では日本映画初の外国語映画賞を受賞している日本を代表する映画監督です。

みどころ

佐藤浩市(斎藤一)と中井貴一(吉村貫一郎)という日本を代表する名優の撃剣シーンは息を呑む迫力です。新選組屈指の剣の達人に関わらず、守銭奴のように卑しく振舞う貫一郎をはじめは許せずに斬ろうとする斎藤。それにも関わらず戊辰の役を生き残り、大正の世になっても斎藤の心に残る貫一郎の姿。斎藤一の心の変化とそうさせた貫一郎の「義」このふたりの生き様は涙を誘います。

蛇足

吉村貫一郎は、実在の人物で新選組の撃剣師範を勤めた新選組屈指の剣の達人です。剣は北辰一刀流で、坂本龍馬・清河八郎、新選組では山南敬介、藤堂平助、伊東甲子太郎、服部武雄と同門です。守銭奴というところは創作と考えられていて、実家は盛岡藩で200石の上級藩士であり、妻子のことも(有無を含め)よくわかっていません。鳥羽伏見の戦いで討ち死に、または大坂の盛岡藩役宅で切腹したとされています。忠実と映画は異なります。これが許されないと映画はドキュメンタリーのみとなります。そこは理解したうえで楽しみたいですね。