山形大「90年ぶりに再会した左脚を接合し結髪土偶を立ち上がらせたい!」クラウドファンディングは9/20まで募集中

投稿者: | 2019年8月25日

山形大学では、2019年9月20日(金)までクラウドファンディング「90年ぶりに再会した左脚を接合し結髪土偶を立ち上がらせたい!」により募金を募集しています。

結髪(けっぱつ)土偶の左脚と上半身が一致したというニュースは今年の1月に報道されました。元々は同じ持ち主が所蔵していながらも、持ち主も同じ土偶の一部とは気づかなかったのか数奇な運命を辿り離れ離れに…。

90年の時を経て謎が解明し再会とあれば、接合して立ち上がらせてあげたい!という思いに共感する方も多いのではないでしょうか?

縄文期の結髪土偶、左脚と上半身一致 山形大附属博物館 2019年1月17日 産経新聞

結髪土偶の上半身と脚部双方を確認していた郡山女子大学短期大学部の会田容弘教授が、断面の状態や腰の刺突文(しとつもん)が左脚部分に続いていることから、双方は一体のものではないかと推論し昨年7月、同博物館で確認したところ、脚部が上半身の一部と判明した。

出典: www.sankei.com

プロジェクトの概要は下記のとおりです。目標金額1,600,000円のところ8月25日現在960,000円の寄付が集まっています。あともう一息ですね。寄付は5,000円~100,000円までのコースを選択することができます。

山形大学附属博物館の代表的な収蔵資料である結髪土偶は、大正時代末頃寒河江市の石田遺跡より出土しましたが、長らく脚部の存在は不明のままでした。しかし、郡山女子大学短期大学部會田容弘教授の指摘により寒河江市所蔵の土偶脚部(安達宣也氏寄贈考古資料)が結髪土偶の一部であることが分かりました。その後、寒河江市より左脚を寄贈いただき、上半身と並べて展示しています。
実際に上半身と左脚を合わせてみた際、過去の復元箇所が邪魔になることが分かりました。クラウドファンディングは、この箇所を取り除き、脚を接合することを目的として行います。また、一度古い修復箇所を解体し、クリーニング・顔料の調査を行います。そして、皆様の力で立ち上がった姿でまたお客様をお迎えするため、専用の展示台を作成します。

出典: www.yamagata-u.ac.jp

詳細は、クラウドファンディングサイト「Readyfor」「90年ぶりに再会した左脚を接合し結髪土偶を立ち上がらせたい!」をご参照ください。

ぜひ立ち上がった結髪土偶のニュースを目にしたですね!接合プロジェクトが成功しますように…

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