みなさんは、「ふるさと納税」をされていますか?過剰な返礼品競争はどうかとは思いますが、地方と都市の共存共栄のためには、とても良い制度だと私は思います。私の尊敬するデンマークの地方議員は「都市は地方から多くのものを供給されて成り立っている。それは保育器の中の赤ちゃんのようなものだ。地方が衰退すれば都市の繁栄もなくなる」と語りました。現在の地方の衰退は想像以上に進んでいます。微力であっても何かできないかと考える日々です。
歴史が好きで、古くからの建物などが好きな私としては、地方の誇る郷土遺産の保全などに活用される「ふるさと納税」に興味が惹かれます。なかでも戊辰戦争150年、明治150年にあたる今年は、戊辰戦争や明治維新の舞台となった場所の保全や再整備への寄付に魅力を感じます。そこで今回は、会津藩の誇り「鶴ヶ城整備」へのふるさと納税をご紹介します。
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戊辰戦争後の鶴ヶ城(会津若松城)
1874年(明治7年)1月には、「旧若松城は営所建築の場所であるので、石垣や立樹等を除き旧来の建物で必要無いものは取壊し払下げすべく取り計らう事」(陸軍省から仙台鎮台へ達)[4]とされ、同年までに天守をはじめとする建造物は総て解体された。本丸にあった櫓の一つである「御三階」は上記建言以前の1870年(明治3年)、阿弥陀寺(会津若松市七日町)に移築され、現存している。本丸の大書院の唐破風の表玄関は、御三階と共に阿弥陀寺に移築され、御三階の玄関に利用されている。
出典: ja.wikipedia.org
城下町會津まちづくり寄附金
会津若松市では「鶴ケ城の整備に貢献」することができる、ふるさと寄附金(ふるさと納税)制度「城下町會津 まちづくり寄附金」を募集しています。
1万円以上寄附の個人の方には、「鶴ケ城通行手形」が交付され、「鶴ケ城天守閣」及び「茶室麟閣」への入場料が無料となります。(有効期間:1年間)
でも返礼よりも、「あの戊辰戦争の舞台である鶴ヶ城の再整備のために、戊辰戦争150年目という節目の年にちょっとでも貢献できる」というのが嬉しく感じます。
会津若松市ふるさと納税
鶴ケ城は、遠き時代から幾多の苦難を乗り越えてきた、会津若松市のシンボルです。
その天守閣は、戊辰戦争後の明治7年に取り壊されましたが、昭和9年には 国の史跡の指定を受け、昭和40年に再建されました。
会津若松市では、会津の誇りである鶴ケ城の復元整備の取組を進めています。平成20年度には御三階復元のための調査、平成22年度には往時の天守閣再現事業として赤瓦への葺き替えを行い、
平成25年度から26年度にかけて、御三階復元のための詳細な調査を行いました。
ぜひ、鶴ケ城のより一層の魅力向上に向けた取組に対する皆様のご支援をお願いします。
お寄せいただいた寄附金は、若松城整備等基金に積み立て、『鶴ケ城整備のために』に活用させていただきます。
同じように、戊辰戦争の舞台となった、二本松市はどうかな?長岡市はどうかな?など歴史のテーマでふるさと納税を考えるのも歴史好きならではではないかなと思います。返礼品目当てでなくても、歴史ファンなら嬉しいちょっとした「歴史研究小冊子」などが貰えたりするとより寄付する人が増えたりするのではなないかなぁと考えたりもします。
地方財政の悪化で歴史資産の保全が不適切になったりすることのないように、いろいろなアイデアで皆が支えることができるといいかなと思います。ふるさと納税の制度もまだまだ寄付集めの工夫がありそうですね。
ちょっといいな~と思う「歴史ファン視点のふるさと納税」をもっと探してみようと思います!