続日本100名城 滝山城で初めてのスタンプラリー

投稿者: | 2018年4月14日

2018年4月6日より続日本100名城でもスタンプラリーが開始となりました。この機会に、どこかのお城に行ってみようかなと考えていたところ、ちょうど天気が良いときに時間がとれたため、東京都八王子市の「滝山城址」を訪問しました。(2018年4月13日訪問)

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滝山城の概要

JR八王子駅前のバスターミナル⑫番からバスに乗ると15分程度で滝山城址下に到着します。JR八王子駅の駅ビルを出たところに観光案内所があり、続日本100名城に選定されたこともあって滝山城などの歴史スポットの案内にも力が入っている様子です。私は滝山城は初めてのこともあり、こちらで行き方などを教わりました。

滝川城址の入口

後北条氏が武蔵国へ徐々に勢力を伸ばし、関東の戦乱が拡大し始めたころ、この地は山内上杉氏の重臣で武蔵国守護代であった大石氏が治めていました。大石氏は、元々滝山城より1.5キロほどの「高月城」に拠っていたのですが、永正18年(1521)に大石定重が「滝山城」を新たに築き本拠を移したとされています(築城年は諸説あります)。北条氏綱の圧迫に対抗する必要があったのだと思われます。

滝川城縄張り図

天文15年(1546)に北条氏康が川越の夜戦で両上杉氏に勝利すると定重の子定久は、氏康の三男氏照を娘婿として迎え、北条氏の軍門に降ります。滝山城はこの北条氏照により本格的な拡大整備が図られ、現代に残る遺構もその当時のものと考えられています。

城址の入口から城へ向かいます。バス停からすぐのこの入口は、当時も大手口とされていたと考えられています。平山城特有の傾斜のついた坂道はとても雰囲気がよく、当時を偲ばせます。この坂も、横手には曲輪、そして先には三の丸があり、まともに登ると双方からの矢玉で大変な損害を受けそうです。

大手口(天野坂)

幸い、当時と違い矢玉も気にすることなく、三の丸まで進みます。永禄12年(1569)に甲斐の武田信玄が2万の大軍を擁して北条領に侵攻します。この侵攻は小田原城の包囲、その後の三増峠の戦いへとつながります。小田原包囲の前に、武田勢の攻撃を受けたのがこの滝山城で、北条氏照は2千の兵で籠城し、三の丸まで落とされるも二の丸櫓門で奮戦し、なんとか凌ぎました。

二の丸前の空堀と土塁

上記の写真では、寄せ手は右手から左手に攻めるかたちとなります。今でもかなりの高さがあり、400年前はさらに深く、高かったことと思いますので、武田勢もこのあたりで立ち往生したのがわかるようにも思います。

二の丸の備え

滝山城は、二の丸が最も堅固に築かれています。3か所の馬出が配されていて、これらを潰すことなく二の丸に取りついても背後の馬出から矢玉が飛んできます。ひとつひとつ攻略するしかないのですが、その間にも他の馬出や二の丸から背後を突かれてしまうことも考えられかなりの損害が予想されます。時代は違うのですが、何となく幕末の五稜郭の防御思想にも通じるようなところがあるように思います。

中の丸から多摩川を望む

二の丸から中の丸へ進みます。滝山城は多摩川を天然の堀として搦手の守りを高めています。だからと行って寄せ手が多摩川方面から攻め寄せることへも十分に考えられることから、その方面にも途中にいくつもの曲輪を設け、さらに背後の防御を中の丸が中心に担うかたちとなっています。それだけに大変見通しがとてもよく、とても気持ちのよい眺めです。続日本100名城の滝山城スタンプは、この中の丸にあります。

スタンプ発見!

滝山城址は、桜の名所としても知られています。今回訪れたのは4月の中旬だったのでソメイヨシノはすでに散っていましたが、中の丸には八重桜がたくさん咲いていました。ソメイヨシノより花も大きくて私は八重桜が大好きです。

中の丸の八重桜

中の丸から引橋を渡ると、本丸に到着です。本丸への出入口である「虎口」は「枡形虎口」と呼ばれるもので、北条氏の築城術の特徴のひとつとされています。通路がコの字で通路の左右に土塁が巡らされています。平成8年の発掘調査で、扁平な川原石が敷き詰められ、舗装されていたことが分かっています。

桝形虎口

本丸

武田勢の滝山城攻めを凌いだ北条氏照は、片倉城で兵を整え、小田原城包囲から甲斐に帰還する途中の武田勢を三増峠にて小田原勢と挟撃すべく迎え撃ちます。残念ながら、小田原勢の到着が遅く挟撃は失敗に終わります。作戦は失敗に終わりますが、作戦自体は素晴らしいものであり、武田勢危機一髪の状況であったことは間違いないでしょう。

この滝山合戦で、大軍からの防御の強化を痛感した氏照はより強固な城として滝川城から9キロほど場所に「八王子城」を築くことになります。

滝山城は、様々な築城術を現代に伝えるとても良い遺構です。今回もっとたくさん写真を撮ったのですが、やはり百聞は一見に如かず、絶対に現地が一番だと思います。戦国ファン、城郭ファンにはたまらないスポットだと思います。特に北条ファンにはぜひおすすめしたいと思います。

周辺地図



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