2018年4月 日本史新発見ダイジェスト

投稿者: | 2018年5月3日

平成30年4月も各地からたくさんの新たな発見の情報が届きました。桂小五郎が坂本龍馬宛に討幕を促す手紙の原本は、幕末ファンにはうれしい発見となりました。龍馬は証拠を残さないようにこの種の書状は破棄していたそうで、かなり珍しいものだそうです。それでは、さっそくダイジェストで新発見を振り返ります。(2018年5月3日最終更新)

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縄文時代

栃木・九石遺跡 土偶や矢じり発見 縄文時代の豊かな生活 2018年4月17日 毎日新聞

1990年に縄文時代の住居跡などが見つかった栃木県茂木町九石(さざらし)の「九石古宿遺跡」で、ほぼ完全な形の土偶やメノウを高度な技術で加工した石鏃(せきぞく、矢じり)が出土し、研究者らの注目を集めている。海水魚を捕るための釣り針も見つかっており、住民が沿岸部と交流をしながら豊かな生活を送っていた様子がうかがえるという。

出典: mainichi.jp

弥生時代

弥生中期装身具「管玉」の技法、江尻南遺跡(高岡)発祥か 2018年4月1日 北日本新聞

高岡市の江尻南遺跡から、弥生時代中期の装身具「管玉(くだたま)」1個と製作途中の石のかけらが多数見つかった。新潟と富山で普及した弥生時代の代表的な製作技法「新穂(にいぼ)技法」が用いられ、この種のものでは最も古い。調査した高岡市教育委員会は「江尻南遺跡が新穂技法の発祥の地だった可能性が高い」としている。(文化部次長・近江龍一郎)

出典: headlines.yahoo.co.jp

古墳時代

古墳から埴輪棺見つかる 群馬・藤岡市の本郷塚原A遺跡 2018年4月4日 上毛新聞

群馬県藤岡市教委文化財保護課が発掘を行った「本郷塚原A遺跡」(同市本郷)で、古墳時代に埴輪(はにわ)を焼いた窯跡とされる国指定史跡「本郷埴輪窯跡」に隣接する前方後円墳から、埴輪を使った棺「埴輪棺(はにわかん)」が見つかったことが3日、分かった。埴輪棺は埴輪を作る工人集団がいた地域で出土する例が多く、市教委は「この前方後円墳が埴輪工人の墓だった証拠の一つになり得る。窯跡との関連をうかがう手掛かりになる」としている。

出典: www.jomo-news.co.jp

葺き石や埴輪、多数発見 浜松市「光明山古墳」初発掘 2018年4月19日 静岡新聞

浜松市は18日、市内最大で全長82メートルの前方後円墳「光明山古墳」(天竜区山東)を初めて発掘調査した成果を発表した。古墳の表層を覆う「葺(ふ)き石」や埴輪(はにわ)が多数発見され、特徴が近畿地方の大型後円墳と似ていることから、この地域の統治者が倭(やまと)王権と強い関係があったことが推察されるという。

出典: www.at-s.com

平安時代

下京区で平安期の庭園跡出土 中・下流貴族の屋敷か 2018年4月26日 産経新聞

京都市下京区のホテル建設予定地から、平安時代後期の11世紀に造営されたとみられる庭園跡が出土し、元興寺文化財研究所(奈良市)が説明会で地元住民に公開した。庭園は自然の地形を生かした築山を中心に、2期に分けて造営されていたことも判明。比較的コンパクトにまとめられていることから、中・下流貴族や武士らの屋敷のものと想定されるという。

出典: www.sankei.com

室町時代

大阪、最古の記述か 1498年、蓮如直筆の和歌草稿 2018年4月20日 産経新聞

本願寺中興の祖・蓮如直筆とみられ、「大さか」の文字がある和歌の草稿が見つかり、所蔵する京都市山科区の本願寺文化興隆財団は20日、大阪の地名が記述された最古の原本とみられると明らかにした

出典: www.sankei.com

戦国時代

増山城下町跡に建物・井戸350基 砺波で発掘、戦国の暮らし鮮明 2018年4月11日 北日本新聞

戦国武将の佐々成政や前田利家らが治めた増山城(砺波市増山)の城下町跡「増山遺跡」から、戦国~江戸時代初期の遺構や遺物が多数見つかった。砺波市教育委員会によると、発見された建物や井戸などの遺構は計約350基に及ぶ。作物の種子や木製品なども出土し、当時の食生活や人の往来といった暮らしぶりが分かる。市教委は「国指定史跡『増山城跡』全体の解明にもつなげたい」としている。

出典: webun.jp

滋賀・小谷城跡で土塁と排水溝見つかる 浅井長政とお市の屋敷跡か 2018年4月18日 産経新聞

戦国武将の浅井長政(あざいながまさ)、お市(いち)の方の悲劇の舞台として知られる滋賀県長浜市の小谷(おだに)城跡(国指定史跡)で、2人が生活したと伝わる「御屋敷(おやしき)跡」と呼ばれる区域から、室町時代後期とみられる土塁や石組みの排水溝跡が見つかり、市が18日発表した。

出典: www.sankei.com

道路の下から500年前の石畳 「真珠道」の一部発見 那覇市・識名坂 2018年4月23日 沖縄タイムス

那覇市繁多川(はんたがわ)・松城中学校そばの識名坂(シチナンダビラ)の道路改良工事現場で、約500年前の琉球王朝時代に造られた「真珠道(まだまみち)」の一部とみられる石畳が見つかったことが21日までに分かった。市は真珠道の可能性が高いとして、調査方法などを検討している。

出典: www.okinawatimes.co.jp

安土桃山時代

浜松城に櫓か 安土桃山の瓦が大量出土「印象覆す発見」 2018年4月4日 静岡新聞

浜松市は3日、浜松城跡(中区)の天守曲輪(くるわ)で実施した発掘調査で確認した石塁の付近から大量の瓦が見つかり、徳川家康の次に城主になった豊臣秀吉の家臣、堀尾吉晴が在城した1590~1600年の物であると判明したと発表した。市文化財課によると、瓦が1カ所に集中していたことから、近辺に櫓(やぐら)などの建物があった可能性があるという。

出典: www.at-s.com



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江戸時代

伊能忠敬図の新たな写本を発見 東日本を描く、広島の博物館 2018年4月4日 佐賀新聞

広島県立歴史博物館(広島県福山市)は、江戸時代の測量家伊能忠敬(1745~1818年)が東日本を記録した「沿海地図」の写本を新たに確認し、報道陣に4日公開した。同市出身の収集家が発見し寄託。今年7月から一般公開する。
今回の地図は伊能が日本全体を記録した「大日本沿海輿地全図」より前に作製され、日本全体の地図作製のきっかけとなったものだという。

出典: www.saga-s.co.jp

「大坂の陣」巨大陣図が見つかる 最古級・最大級 2018年4月4日 毎日新聞

徳川家康が豊臣家を滅ぼした大坂冬の陣(1614年)、夏の陣(15年)の詳細な陣形を記録した最古級、最大級の陣図が見つかった、と広島県立歴史博物館(福山市)が4日、発表した。大阪歴史博物館(大阪市中央区)は「主戦場だった城外の部隊配置まで詳しく示された陣図は過去に例がなく、戦いの様子を知る重要な史料といえる」としている。

出典: mainichi.jp

江戸期の石塚見つかる 本宮大社近くの熊野古道  2018年4月4日 紀伊民報

和歌山県田辺市本宮町本宮、熊野本宮大社近くの熊野古道沿いで、江戸時代後半(18~19世紀)に築かれたとみられる石塚遺跡が見つかった。当時の参詣者たちが石を積み上げてできたと考えられ、県世界遺産センターの辻林浩センター長(73)は「参詣の形態の変化を知ることができる重要な遺跡ではないか」と話している。

出典: www.agara.co.jp

龍馬宛て木戸孝允書簡発見=大政奉還、倒幕促す 2018年4月11日 時事通信

幕末の1867(慶応3)年、長州藩出身の志士木戸孝允が土佐藩出身の坂本龍馬に宛てた書簡の原本を、高知県立坂本龍馬記念館が新たに発見した。土佐藩に倒幕を促す内容で、写しは存在していたものの、原本は残っていないとされていた。同記念館の担当者は「幕末資料の中でも屈指の重要資料で、原本が見つかったことは大変意義深い」とコメントしている。

出典: www.jiji.com

「黒田二十四騎」の一人 竹森次貞子孫の墓が若松に 惣牟田集落守り継ぐ 神奈川大名誉教授ら調査 [福岡県] 2018年4月8日 西日本新聞

福岡藩祖黒田官兵衛(如水)と初代藩主長政の父子を支えた精鋭家臣団「黒田二十四騎」の一人、竹森次貞(たけのもりつぐさだ)(1550~1621)の子孫の墓が若松区の山間部・惣牟田集落に現存していることが、神奈川大の田上繁名誉教授(日本近世経済史)らの調査で分かった。地元では「殿様の墓」と伝わり、今も大切にされている。田上名誉教授は「竹森家と地域の関係をひもとく貴重な史料になる」と話している。

出典: www.nishinippon.co.jp

中城御殿跡 石積み2種 1600~1700年代建造か 2018年4月15日 琉球新報

那覇市首里真和志町の首里高校敷地内にあった中城御殿(うどぅん)跡地から、年代の異なる2種類の石積みが見つかった。特に1700年代に造られたとみられる大小の石灰岩を積み重ねた石積みについて、県立埋蔵文化財センター(埋文センター)の調査担当亀島慎吾さん(29)は「石の積み方がこれまで例が少なく、かなり珍しい。当時の技術力の高さがうかがえる」と述べた。

出典: ryukyushimpo.jp

伊能忠敬もてなしに代金の127倍 射水で史料確認  2018年4月20日 北國新聞

射水市新湊博物館は19日、江戸時代の測量家・伊能忠敬が1803(享和3)年、放生津(現射水市放生津町)の材木商「柴屋」に宿泊した際、柴屋側の準備の様子を示す史料5点が確認されたと発表した。忠敬が支払った金額の127倍の費用をかけて準備した記述があり、新湊博物館は、柴屋側の忠敬一行に対する敬意や配慮がうかがえる貴重な史料としている。

出典: www.hokkoku.co.jp

福山城の内堀構成する石を発見か 市が遺構調査、5月にも本格掘削 2018年4月28日 山陽新聞

JR福山駅北口広場の整備に向け福山市が行っていた福山城の遺構調査で、広場の試掘場所から内堀を構成していたとみられる石を発見していたことが27日、分かった。水はけをよくするため石垣の裏側や隙間に詰めた「裏込め石」とみられる。市は5月にも本格的に掘削し内堀の存在を確認する。

出典: www.sanyonews.jp

明治時代

1両札の「偽札原版」 南会津の寺所蔵、雲井事件の重要史料 2018年4月28日 福島民友

戊辰戦争後の新政府が発行した日本初の全国通用紙幣(太政官札(だじょうかんさつ))の偽1両札の原版が南会津町の寺に所蔵されていることが分かった。幕末・明治の混乱期を考える史料として注目を集めそうだ。原版は同町の奥会津博物館で初公開されている。

出典: www.minyu-net.com

2018年(平成30年)日本史新発見のまとめ