今回は、2019年4月1日に開設された世田谷デジタルミュージアムをご紹介します。(2019年7月28日最終更新)
世田谷区内には世田谷の歴史や文化を現代に伝える数多くの文化財があります。郷土資料館などで展示を行っていますが、収蔵資料のすべてをみることはできません。そこで郷土資料館や民家園で収蔵している文化財の情報や、世田谷の歴史や文化財に関する情報をデジタル化し、インターネット上で見ることのできるウェブサイト「世田谷デジタルミュージアム」を構築しました。指定文化財だけでなく、未指定の文化財やまちなかの文化財もスマホやタブレット等からアクセス可能。普段見ることのできない資料も見られるようになります。(世田谷区HPより)
デジタルミュージアムの良いところは、どんな史料があるのかはもとより、画像と解説により自宅等に居ながらにその地域の歴史を知ることができることですね。
自治体のデジタルミュージアムは、その地域の歴史の紹介や史料のデジタル展示が中心となります。今回の世田谷区の場合は、中世は吉良氏や後北条氏、近世は喜多見氏や井伊氏(彦根藩飛地であった)の史料が充実しています。
吉良氏の足利将軍家に連なる名門ですが戦国時代には新興の後北条氏の支配下に入りました。吉良氏や後北条氏、そしてその後の豊臣氏の書状なども知ることができます。
また、幕末の桜田門外の変に関係し、井伊氏の支配にあった大場氏がそのときどのように対応したかなどもわかる史料もあるそうです。
デジタルミュージアムで史料の存在を確認してから実際の研究などで深堀するのが良いようです。