静岡県三島市では、2019年11月30日(土)までクラウドファンディング【第2弾】日本が誇る貴重な文化財「山中城跡」を後世へつなげたい。 により募金を募集しています。
戦国時代の幕開けから終局までの関東における主役であった北条氏の名城山中城。戦乱で発達した北条流の築城術の粋を極めた構造で特に障子堀が有名ですね。豊臣秀吉の小田原攻めでは、小田原城では大きな戦いはなかったものの、各支城では戦国の最期を飾る壮絶な戦いがありました。
特に北条方の老将間宮康俊の戦いぶりは、豊臣方の猛将一柳直末を討ち取るなど戦国北条氏の強さと最後の意地を見せつけるものでした。
とても美しく管理されている障子堀等の景観も保全のためには経費がかかります。その経費は年間1500万円にも上るとか…。今回はそのうちの1割にあたる150万円をガバメントクラウドファンディングにより募集し、芝の手入れや雑木、雑草の除去などに活用するものです。
プロジェクトの概要は下記のとおりです。目標金額1,500,000円のところ9月15日現在217,500円の寄付が集まっています。寄付額は5千円、7500円、1万円の3種類を設定されています。自分の名前の入ったのぼり旗を城に掲げることができ、金額によってを飾り付ける場所が変わります。また、関連事業“いざ山中城!みんなでのぼり旗をたてよう”へのご招待があります。
箱根西麓に位置する国指定史跡、山中城跡。山中城は戦国時代末期に後北条氏により築城された山城です。昭和48年から発掘調査を行い、三島市制40周年にあたる昭和56年に史跡公園として公開され、以後広く皆さんに親しまれています。400年前の遺構がそのまま復元されている山城は全国的にも珍しく、日本百名城のひとつとして選定されています。郷土の誇る貴重な文化財「山中城跡」を良好な状態で後世へ遺していくため、皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。
ご寄付いただいた方には、学芸員による山中城案内にご招待するほか、お名前を書いたのぼり旗を一定期間山中城に掲示します。
詳細は、クラウドファンディングサイト「ふるさとチョイス」「【第2弾】日本が誇る貴重な文化財「山中城跡」を後世へつなげたい。 」をご参照ください。
また、下記は三島市の公式WEBになります。
ガバメントクラウドファンディングを活用して史跡山中城跡の維持管理のための寄附を募ります 三島市
戦国時代ファン、北条ファンの力の集結により、名城が後世まで健全に保全されることを願います。
歴史が好き.COMでは、歴史に関する講演、展示、イベント、クラウドファンディングの情報を募集しています。お寄せいただきました情報は可能な限りWEBやTwitterにて広報し、より多くの方が歴史を楽しめる機会の提供や寄付による文化財等保全の情報拡散に努めたいと考えています。情報は、お問い合わせフォームからお寄せください。ご協力をお願いいたします。