【日本史】2020年 明治時代以降の新発見ダイジェスト

投稿者: | 2020年4月18日

日本史は、日々の研究や発掘の成果により更新されています。それでも、いつどんな発見があったのかは、あまりに多くの発見があるために忘れてしまいがちです。ここでは、2020年の明治時代以降(明治・大正・昭和)の新発見を月ごとに記録してまいります。今年も驚くような新発見に出会えますように…。(2020年8月17日最終更新)

1月

東郷平八郎の訓令 織り込んだ伊勢崎銘仙 民家から発見  2020年1月5日 上毛新聞

日露戦争時の連合艦隊司令長官、東郷平八郎(1848~1934年)の訓令を織った群馬県の伊勢崎銘仙の掛け軸が、伊勢崎市内の民家で見つかった。昭和初期に作られたものとみられ、この時代の銘仙の軸物が見つか …

出典: www.47news.jp

西郷隆盛の書簡、古書市で発見 上野戦争前日の緊迫感伝わる 2020年1月5日 京都新聞

東京・上野の寛永寺を本拠とする彰義隊に新政府軍が勝利した1868(慶応4)年5月の上野戦争の前日に、新政府軍側の薩摩藩兵を指揮した西郷隆盛が、藩兵の隊長と思われる「肝付郷右衛門」に出した書簡が5日までに見つかった。

出典: www.kyoto-np.co.jp

陸奥宗光の書簡発見、和歌山大 県政への干渉示す 2020年1月21日 共同通信

和歌山大は21日、明治時代に活躍した和歌山県出身の政治家陸奥宗光が大臣在任中、県政に干渉していたことが分かる手紙が学内の史料から見つかったと発表した。和歌山県選出の衆院議員だった児玉仲児に宛てた書簡で、陸奥が1892年1月に新任された知人の県知事に対し県政に関する助言をしたことなどが記されている。書簡は県知事の就任直後に書かれたとみられ陸奥の農商務相の在任期間と重なる。

出典: this.kiji.is

神田川に架かる橋から戦時の線路が出現 保存の道を模索中 2020年1月29日 NEWSポストセブン

古くなった橋の改修工事を始めたら、第二次世界大戦中に廃止された路面電車の線路と石畳があらわれたとSNSで話題を集めている。場所はJR御茶ノ水駅の西側、千代田区と文京区にまたがるお茶の水橋だ。軍事用ではないため不要不急路線とされ廃止に追い込まれたものの奇跡的に残った路面電車の線路は、埋蔵文化財ではないため文化財保護法における保護の対象になっていない。貴重な歴史的資料の今後について、ライターの小川裕夫氏がレポートする。

出典: www.news-postseven.com

2月

発見!貴重な資料 明治初期に高遠藩「5000両の借用書」 貸したのは「天下の糸平」 長野・宮田村 2020年2月7日 長野放送

明治初期に高遠藩が5000両、現在の価値で1億円もの借金をした古文書が、長野県宮田村で見つかりました。貸したのは「天下の糸平」と呼ばれた伊那谷出身の実業家・田中平八で、貴重な史料の発見です。これが、去年11月に宮田村で発見された高遠藩の古文書。150年前の明治3年に藩が5000両、現在の価値で1億円を借りた時のものです。

出典: headlines.yahoo.co.jp

5月

斗南藩士の仮住まい記す史料、むつで発見 2020年5月18日 東奥日報

戊辰戦争に敗れた会津藩が斗南藩として再興を許され、1870(明治3)年に斗南(現青森県むつ市など)に移住した際、藩士の一時的な仮住まい先を記載した「斗南様御藩田名部町下宿帳」を、むつ市の会社代表・米谷稔さん(65)が自宅から発見した。同市の地域史研究家・三浦順一郎さん(71)は「藩士の下宿先や人数、人名が書かれたものはこれまでなかった。藩士の移動を知る上で貴重な史料といえる」と話している。

出典: www.toonippo.co.jp

日本初の観覧車伝える記事 びょうぶから1906年の新聞 丹波の円通寺 2020年5月25日 神戸新聞

風車の如き鉄の車輪に、六人乗りの客車を十二個付けてグルグル回転させる-。円通寺(兵庫県丹波市氷上町御油)のびょうぶからは、日本初の観覧車を紹介する1906(明治39)年4月1日付の新聞記事も見つかった。

出典: www.kobe-np.co.jp

6月

根井三郎発給ビザ発見 大戦中ユダヤ人の命つなぐ 2020年6月3日 宮崎日日新聞

旧広瀬村(現宮崎市佐土原町)出身の外交官根井三郎(1902~92年)が、第2次世界大戦中にナチス・ドイツの迫害から逃れたユダヤ人に発給したビザ(通過査証)が米国で見つかった。根井がビザを発給したとする旧ソ連側の記録はあったが、実物の確認は初めて。関係者は「根井が単独で難民を救済した裏付けとなる貴重な資料」としている。

出典: www.the-miyanichi.co.jp

西園寺公望から林忠正への書簡発見 高岡市立博物館 2020年6月16日 北日本新聞

最後の元老、西園寺公望(1849~1940年)が、親交のあった高岡市出身の美術商、林忠正(1853~1906年)と、忠正の2人の弟に宛てた書簡が見つかった。当時パリで店を開いていた忠正らに、若手法学者の案内を依頼する内容で、渡仏する日本人の窓口役として忠正を信頼していたことが分かる。

出典: webun.jp

島津啓次郎遺品の辞典か 県立図書館所蔵 2020年6月26日 宮崎日日新聞

西南戦争で薩軍に参加し、わずか21歳(数え年)で西郷隆盛らと共に散った佐土原藩出身、島津啓次郎(1857~77年)の遺品とみられる英語辞典「ウェブスター大辞典」を、宮崎市の県立図書館が所蔵していることが25日、分かった。同館の代表的コレクション「杉田文庫」に含まれていた。啓次郎の遺品はほとんど残っておらず、貴重な資料となる可能性がある。

出典: www.the-miyanichi.co.jp

明治の女性、髪を切るのに「断髪届」 千葉の民家で発見 2020年6月29日 朝日新聞

明治時代の女性が髪を切った時に千葉県に届け出る「断髪届」が、同県白井市の民家から見つかった。文明開化で男性はまげをやめたが、女性が髪を短くしてまげをやめることは禁止され、届け出をしないと罰せられた。市教育委員会の戸谷敦司・学芸員は「女性に伝統的な美を守らせたいという、当時の価値観を示すとみられる貴重な資料」と話している。

出典: www.asahi.com

7月

太宰、充実の新婚生活記す 山梨で未発表書簡公開へ 2020年7月16日 産経新聞

山梨県立文学館は15日、作家の太宰治の未発表書簡を18日から公開すると発表した。1939年1月に記したと推定され、友人に「結婚は、からだに悪いといふのはどうも嘘のやうです」と新婚生活の充実ぶりを伝えている

出典: www.sankei.com

福知山城天守の写真発見 再建前の姿、明治初期撮影か―京都 2020年7月22日 時事通信

今年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の主人公で、戦国武将の明智光秀が1579年ごろに築いた福知山城(京都府福知山市)の天守について、明治初期に撮影したとみられる写真が22日までに見つかった。専門家は「天守の姿が初めて確認でき、第一級の貴重な史料だ」と評価した。

出典: www.jiji.com

新発見は随時更新してまいります。