2018年2月 日本史新発見ダイジェスト

投稿者: | 2018年2月28日

平成30年2月も各地からたくさんの新たな発見の情報が届きました。江戸時代の新発見が先月に引き続きたくさんありました。駿府城の天守台の大きさは驚きです。江戸城を凌ぐ天守閣だったのでしょうか。想像が膨らみますね。伊東甲子太郎の肉筆もぜひ一度拝見したいです!さっそくダイジェストで新発見を振り返ります。(2018年2月28日最終更新)

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縄文時代

希少貝殻オオツタノハの腕輪出土 岡山・彦崎貝塚、交易の広がり示す 2018年2月27日 山陽新聞

岡山市教委は27日、国史跡の縄文貝塚遺跡・彦崎貝塚(岡山市南区彦崎)の地層から、希少なオオツタノハの貝殻で作られた腕輪(貝輪)の一部が出土したと発表した。近畿・中四国地方で見つかったのは初めてで、市教委は「縄文期に広域的な装飾品の交易があったことを示す貴重な史料」としている。

出典: www.sanyonews.jp

弥生時代

県内初、孤帯文の壺が出土 今治・新谷古新谷遺跡 2018年2月22日 愛媛新聞

愛媛県埋蔵文化財センターは22日、今治市新谷の新谷古新谷遺跡から、「弧帯文(こたいもん)」と呼ばれる文様や人が描かれた弥生時代後期後半(約1800年前)の複合口縁壺(つぼ)が出土したと発表した。

出典: this.kiji.is

古墳時代

コノマ遺跡群 あす桂川町の現地で説明会 古墳時代の円墳や横穴墓など/福岡 2018年2月10日 毎日新聞

発掘調査は県道豆田稲築線の延伸工事に伴い、昨年1月に開始。丘の上部は円墳で、頂上には穴に収めた木棺を粘土で覆った埋葬施設「粘土槨(かく)」が見つかった。人骨などはなかったが床上に赤色の顔料が確認されたほか、鉄製の副葬品が確認された。

出典: mainichi.jp

金蔵山古墳「島状遺構」全容判明  側面全体に葺石、24日説明会 2018年2月10日 山陽新聞

岡山県内第4位の大型前方後円墳・金蔵山(かなくらやま)古墳(岡山市中区沢田、墳長165メートル、4世紀末ごろ)で同市教委が進める発掘調査で10日までに、祭祀(さいし)の場とみられる壇状の付属施設「島状遺構」の全容が判明した。側面全体を葺石(ふきいし)で覆うなど大がかりな構造で、“大王墓級”の規格があらためて確認された。

出典: www.sanyonews.jp

春日古墳に長さ6メートルの空洞 石室?素粒子調査で判明 2018年2月27日 産経新聞

奈良県斑鳩町にある未発掘の円墳「春日古墳」(6世紀後半~7世紀初め)は、石室の可能性がある奥行き約6メートルの空洞が存在することが、物質を透過する素粒子「ミューオン」を用いた調査で判明したと、奈良県立橿原考古学研究所などが27日、発表した。ピラミッドなどの探査にも用いられる方法。

出典: www.sankei.com

飛鳥時代

明和町の斎宮歴史博 古墳―飛鳥時代の建物跡発見 三重 2018年2月14日 伊勢新聞

斎宮歴史博物館は17日午前10時半から、三重県明和町竹川で史跡斎宮跡第192次調査の現地説明会を開く。初期斎宮中枢域と想定される場所から竪穴建物や溝の跡が見つかった。参加費無料。

出典: www.isenp.co.jp

大化の改新…中大兄と鎌足出会いの場、槻(つき)の木の広場に供宴施設か 2018年2月21日 産経新聞

大化の改新(7世紀)前に中大兄皇子と中臣鎌足が出会った「槻の木の広場」とされ、飛鳥時代に重要な儀式が行われた飛鳥寺西方遺跡(奈良県明日香村)で、遠方から訪れた使節をもてなした供宴施設とみられる建物跡が見つかり、明日香村教育委員会が21日、発表した。

出典: www.sankei.com

奈良時代

唐招提寺で瓦の窯跡確認 伽藍整備の過程解明に手がかり 2018年2月22日 朝日新聞

中国・唐の高僧、鑑真(688~763)が創建した奈良・唐招提寺で、境内の金堂などの屋根瓦を焼いたとみられる窯跡が確認された。奈良県立橿原考古学研究所(橿考研)が22日発表した。操業時期は奈良時代末~平安時代初めとみられ、専門家は、伽藍(がらん)整備のプロセスの解明にも役立つと指摘する。

出典: www.asahi.com

平安時代

平安京の公設市場に厨房? 京都、皿底に「廚」の文字  2018年2月10日 京都新聞

平安京の公設市場「東市」に、役人の食事を担う厨房(ちゅうぼう)があった―。龍谷大大宮キャンパス(京都市下京区)で行われた東市跡の発掘調査に伴う昨年の整理作業で、皿底の一部に調理場を意味する「厨(くりや)」の文字が刻まれていることが分かった。東市を管理した役所「市司(いちのつかさ)」の調理場に関する皿とみられ、施設の配置など不明な点が多い市場内を知る上で貴重な発見という。

出典: www.kyoto-np.co.jp

安土桃山時代

浜松城跡で石塁発見 実物確認は初、戦国末期築造か 2018年2月7日 静岡新聞

浜松市は6日、浜松城跡(中区)の天守台南側の「天守曲輪(くるわ)」で行っている発掘調査で、戦国時代末期に造られたとみられる石塁が見つかったと発表した。徳川家康が江戸に移った後の1590年に城主になった堀尾吉晴の時代に築かれた可能性があると説明した。

出典: www.at-s.com

鶴丸城発掘調査 本丸跡からキリシタン瓦 鹿児島市 2018年2月17日 南日本新聞

鹿児島市の鹿児島城(鶴丸城)跡の本丸部分から、「花十字紋」の入った軒丸瓦1点が出土していたことが、16日分かった。キリシタン瓦とされ、本丸での発見は初めて。

出典: 373news.com

江戸時代

姫路城 石垣、裏側は簡略化 薄い玉石層発見 2018年2月1日 毎日新聞

兵庫県姫路市立城郭研究室は31日、世界遺産「姫路城」の東側にある「船場蔵南石垣」の修理工事現場を報道陣に公開した。石垣を解体したところ、城の他の石垣に比べて簡略化され、排水・緩衝用の石の層が通常より薄い構造だったことが分かった。

出典: mainichi.jp

佐賀城本丸に地下階段 設計図に記載なし 水場、抜け穴の可能性も 2018年2月1日 佐賀新聞

佐賀城本丸歴史館と佐賀県文化財課は31日、佐賀市城内の佐賀城本丸跡の発掘調査で、差図(設計図)に描かれていない遺構が見つかったと発表した。地下に続く階段が新たに確認され、水場や抜け穴などだった可能性がある。本丸御殿は佐賀藩10代藩主の鍋島直正によって江戸時代末期に再建されており、県文化財課は「本来の姿を知るための重要な手がかりになる」とみている。

出典: www.saga-s.co.jp

【熊本城のいま】長塀支える「控柱」構造明らかに 2018年2月2日 熊本日日新聞

熊本市の熊本城調査研究センターが昨年11月から実施していた国重要文化財の長塀石垣の発掘調査が、1月31日に終わった。長塀石垣の大掛かりな調査は初めてで、これまで分からなかった塀を支える「控柱[ひかえばしら]」の最も古い構造が明らかになった。

出典: this.kiji.is

幕末の新選組隊士・伊東甲子太郎の肉筆 水戸の男性、京都で入手 市歴史博物館に寄託 建言書草稿 「長州藩の寛大処置を」 2018年2月4日 茨城新聞

現在のかすみがうら市出身で、幕末に新選組隊士として活躍した伊東甲子太郎(かしたろう)(1835~67年)の肉筆史料が3日までに、同市の歴史博物館に寄託された。幕府が長州征伐を進める中「長州藩の寛大処置を」と朝廷に訴える建言書の草稿で、所有者の水戸市の男性の「多くの人に見てもらえれば」という申し出を同館が受け入れた。甲子太郎の肉筆史料は珍しいといい、同館は調査を進めた上で近く一般公開する予定。

草稿は縦約16センチ、横約62センチの和紙に漢文で書かれ、巻物のように巻かれて箱に保管されている。67(慶応3)年8月、親しくしていた公卿(くぎょう)の柳原光愛(みつなる)に宛てた建言書の下書き。所有者の男性が昨年、京都府内の古書店で入手し、12月、同館に「甲子太郎の肉筆ではないか」と連絡。特定の文字の略し方や筆跡を鑑定した結果、1月末に真筆と判明した。

出典: ibarakinews.jp

程順則の300年前の杯、京都にあった 近衛氏に献上 2018年2月9日 琉球新報

 久米村生まれの儒学者・程順則(名護親方)が、江戸時代の公家・近衛家煕に献上した杯「孔林楷杯」(こうりんかいはい)とそれにまつわる漢詩、また程順則や政治家の蔡温が近衛家別邸の「物外楼」に寄せた書「物外楼記」(ぶつがいろうき)が、京都市の公益財団法人陽明文庫に約300年間保存され、現存していることが分かった。県教育庁が9日、発表した。

出典: ryukyushimpo.jp

家康ら上洛時の居室跡を初確認 滋賀・野洲 2018年2月14日 京都新聞

滋賀県野洲市教育委員会は14日、徳川家康が築いたとされる江戸時代の将軍家の宿泊所「永原御殿跡」(同市永原)から、本丸の中央部にある部屋「古御殿」跡と、西側にあり望楼や茶室だったとされる「御亭」跡が出土したと発表した。資料から御殿の存在は知られていたが、私有地のためこれまで本丸の調査は行われておらず、建物跡が確認されたのは初めて。

出典: www.kyoto-np.co.jp

慕われた伏見奉行「内藤豊後守」 京都、新発見の文書も 2018年2月9日 京都新聞

新たに見つかったのは、内藤が町役に宛てたと見られる覚書で、有力な町方の大岡家の子孫の自宅で保管されていた。豊後橋(現在の観月橋)の管理や火災時の消火の分担について近隣の町民に命じる内容で、内藤の黒印が残されている。

出典: kyoto-np.co.jp

備中松山城跡貯水池は国内最大か 高梁市教委調査、用途など謎残る 2018年2月22日 山陽新聞

高梁市の国史跡・備中松山城跡の貯水池「大池」が、城郭にある貯水池としては国内最大とみられることが分かり、調査している市教委が22日、報道関係者に現地を公開した。史料が少なく“謎の池”とされていたが、石垣に江戸時代の工法が使われ、排水施設や修復跡があることも見つかった。ただ、用途などは不明で、関係者は「険しい山城になぜ大規模な水利施設を設けたのか。依然謎は残る」としている。

出典: www.sanyonews.jp

駿府城天守台「日本一」 静岡市が発掘調査、江戸城超える規模 2018年2月24日 静岡新聞

静岡市葵区の駿府城公園内にある駿府城跡天守台が日本一の大きさを有していることが、静岡市の調査で分かった。市が22日、2017年度発掘調査結果として公表した。市歴史文化課の学芸員小泉祐紀さんは、江戸城を上回る規模の天守台を築いた徳川家康の意図について、「豊臣方との対立構造が残る時代に、家康の権威を外部に示す必要があった」と説明する。

出典: www.at-s.com

明治時代

明治政府「五榜の掲示」、高札を発見 京都の旧家から相次ぎ 2018年02月18日 京都新聞

大政奉還後の1868(慶応4)年3月、新政府は治安維持を目的に「五榜(ごぼう)の掲示」を全国に発した。京都市内で当時掲げられた高札が昨年、相次いで市歴史資料館(上京区)に寄贈され、現在公開されている。

出典: www.kyoto-np.co.jp

2018年(平成30年)日本史新発見のまとめ