【日本史】2019年 江戸時代の新発見ダイジェスト

投稿者: | 2019年2月2日

日本史は、日々の研究や発掘の成果により更新されています。それでも、いつどんな発見があったのかは、あまりに多くの発見があるために忘れてしまいがちです。ここでは、2019年の江戸時代の新発見を月ごとに記録してまいります。今年も驚くような新発見に出会えますように…。(2019年5月19日最終更新)

1月

1月はたくさんの発見があったなかで、とりわけ源氏物語のヒロインである「夕顔の死」が描かれた絵巻の発見が多くの方の関心を引きました。

わざと焼き 古さ偽装? 江戸幕府に保護求める古文書 高崎の戸榛名神社 2019年1月5日 上毛新聞

群馬県高崎市の戸榛名(とはるな)神社(同市神戸町)に関係する旧家から、同神社が民間に伝わる神話との関係を根拠に、江戸幕府に対し保護を求めた内容の17世紀(江戸時代前期)の文書が見つかったことが分かった。文書には、神社の評価を高めるため、文書自体をより古い時代のものに見せかけようと故意に焼いたとみられる跡もあった。当時の神社が、民間信仰の神を巧妙に利用したことを示す珍しい史料として研究者が注目している。

出典: www.jomo-news.co.jp

明や清の陶磁器が多数出土 富山城下町遺跡 2019年1月7日 北日本新聞

富山市の富山城下町遺跡から、中国の明や清の時代に作られた陶磁器約50点が見つかった。2006、08年の調査後、収蔵庫に眠っているのを、同市埋蔵文化財センターが東洋陶磁学会との共同調査で発見した。地方の城下町でこれだけまとまった量が出土するのは珍しいという。専門家は、貴重な陶磁器を入手できた背景には、薩摩藩と交易のあった越中の売薬商人の活躍があるのではないかとみている。

出典: webun.jp

狩野山楽の布袋図発見 2019年1月10日 産経新聞

京都市東山区の建仁寺の塔頭(たっちゅう)霊源院で、江戸時代初期に京都で活躍した狩野派の絵師、狩野山楽(さんらく)が描いた布袋(ほてい)図などが見つかり9日、報道陣に公開した。

出典: www.sankei.com

江戸期の鴨川 管理の極意 京産大教授、詳細な絵図発見 京都 2019年1月11日 毎日新聞

江戸時代の鴨川がどのように管理されていたかを示す絵図が京都市内の古書店で見つかった。堤防や護岸が色別に描かれ、裏面には修理や管理の記録などが詳細に書き込まれており、京都町奉行所の役人が使っていた「河川管理マニュアル」とみられる。

出典: mainichi.jp

横たわる夕顔、嘆く光源氏…幻の「夕顔の死」見つかる 2019年1月15日 朝日新聞

江戸時代初期に描かれ、全容がわからないこともあって「幻」とも呼ばれる「盛安本源氏物語絵巻」のうち、ヒロインの一人である夕顔の死を描いた場面が新たにフランスで見つかった。源氏物語絵巻で不幸な場面を描いたものは、極めて珍しい。

出典: www.asahi.com

堺の鉄砲、繁栄の歩み 鍛冶屋敷の絵図発見  2019年1月20日 毎日新聞

江戸時代前期に建てられた鉄砲の生産現場として全国で唯一残る堺市堺区の鉄砲鍛冶屋敷について、絵図(平面図)が発見された。屋敷に残る約2万点の古文書の中から、市と関西大が見つけた。屋敷の変遷や具体的な製造場所も判明。研究者は「近世の鉄砲製造の実態は知られておらず、一級の史料だ」と評価している。市は2023年の屋敷の一般公開に向けた整備に反映させる。

出典: mainichi.jp

熊本城・長塀内側で白川蛇行の跡か 復旧調査で発見 「清正改修前」の可能性 2019年1月23日 熊本日日新聞

熊本地震の後、熊本市が熊本城の地盤を調べるために実施しているボーリング調査で、坪井川の北側から昔の河川とみられる地層が見つかった。江戸時代、加藤清正が河川を改修する前の白川の流れだった可能性があるとみられる。

出典: this.kiji.is





2月

津田永忠が「家政婦求む」文書 和気・本成寺で発見 隠居後募集か 2019年2月7日 山陽新聞

津田永忠宅の家政婦求む―。岡山藩郡代を引退した永忠(1640~1707年)が、隠居先で世話をしてくれる女性を募集した文書が7日までに、岡山県和気町和気の本成寺から見つかった。和気町歴史民俗資料館によると、永忠が晩年を過ごした閑谷新田村(備前市閑谷)周辺に出された廻状(回覧文)とみられる。

出典: www.sanyonews.jp

江戸初期の世界地図、官軍「山国隊」輩出の地で発見 2019年2月11日 京都新聞

江戸時代初期の世界地図が京都市右京区京北の山国神社で見つかった。各大陸を描いた絵の下に、日本と貿易関係がある都市の情報などが文章で記されている。また中国(明)を描いた大型地図も発見された。いずれも極めて珍しい地図という。山国地域は明治維新の戊辰(ぼしん)戦争で官軍にはせ参じた農兵組織「山国隊」を輩出した地として知られ、研究者は「外部の情勢に関心が高い地元の有力者層が鎖国時代に世界を語り合ったのかもしれない」と話す。

出典: www.kyoto-np.co.jp

「寛永通宝」の鋳造所か 長野・松本で未完成品など出土 2019年2月13日 共同通信

長野県松本市の国宝・松本城近くのビル建設現場の発掘調査で、江戸時代の代表的貨幣「寛永通宝」の未完成品や鋳造に使われた道具などが見つかり、16日から松本市時計博物館で一部が公開される。3月3日まで。松本藩では幕府から鋳造が許されており、現場付近一帯が鋳造所だった可能性がある。

出典: this.kiji.is

築城時の石垣400年ぶり姿 熊本城の飯田丸五階櫓 [熊本県] 2019年2月20日 西日本新聞

熊本市は19日、熊本地震で被害を受けて立ち入り規制が続く熊本城の天守閣前広場や、「一本足」の石垣に支えられて倒壊を免れた飯田丸五階櫓(やぐら)の復旧工事を報道陣に公開した。飯田丸の現場では、築城時の石垣が約400年ぶりに姿を現した。 築城時の石垣は、1612~15年に五階櫓台を拡張した際、新たな石垣に覆われて消えた。市の担当者は「築城の歴史を示す貴重な資料」としている。

出典: www.nishinippon.co.jp

駿府城本丸、入り口発見 升形虎口の石垣見つかる 2019年2月22日 静岡新聞

静岡市が同市葵区の駿府城公園で行っている2018年度の発掘調査で、徳川家康が築いた駿府城本丸の入り口の建造物である天守下門(したもん)を含む升形虎口(ますがたこぐち)の石垣が見つかったことが21日、関係者への取材で分かった。市は23日に市民向けの現場見学会を開いて解説する。発掘された遺構は天守台の石垣とは石の積み方が異なり、角度がより垂直に近い。天守台東側の石垣と接続した状態で見つかった。

出典: www.at-s.com

シーボルト事件の新史料発見、獄死の通訳検視記録 長崎学研究所、3月の紀要に発表 [長崎県] 2019年2月22日 西日本新聞

江戸時代後期、長崎に滞在したドイツ人医師シーボルトが日本地図を国外に持ち出そうとした「シーボルト事件」の新史料を、長崎市長崎学研究所が発見した。事件に関与して獄死した長崎の阿蘭陀通詞(オランダつうじ)(通訳)、稲部市五郎の検視記録。処罰した後も幕府が関係者を重要人物として扱っていたことが分かり、事件の影響の大きさがうかがえる。

出典: www.nishinippon.co.jp

琉球王国時代の「道の跡」発見 幅5メートル、両脇に排水溝 2019年2月23日 沖縄タイムス

首里高校(沖縄県那覇市)の敷地内で県立埋蔵文化財センターが進めている2018年度の中城御殿(なかぐすくうどぅん)跡の発掘調査で、1700年代に作製された「首里古地図」にも描かれている屋敷東側の道の跡が確認された。敷地の外壁に当たる石積みも見つかり、昨年度までの調査結果と合わせて屋敷の範囲が推定できるようになった。

出典: www.okinawatimes.co.jp

伊万里で最古の青磁出土 1630年代、有田から技術移転 佐賀・栗木谷窯跡 2019年2月23日 毎日新聞

伊万里市松浦町の栗木谷(くりきだに)窯跡から1630年代とみられる青磁の磁器片3点が出土していたことが分かった。磁器片と周辺の窯跡の出土状況から「有田から磁器の製造技術が移転した伊万里市内では最初の窯跡」と市教委は位置づけている。市内では1580年代から築窯され、江戸初期には松浦町(旧佐賀藩領)と大川町(旧唐津藩領)は一大窯業地となり、80前後の窯跡が残る。大半が陶器の窯。今年度から発掘調査中の栗木谷窯跡からも陶器の皿や碗(わん)が多数出土し、市教委は「1610年代の陶器の窯跡」としていた。【渡部正隆】

出典: mainichi.jp

3月

世界遺産 原城二ノ丸跡から出土 一揆当時の砲弾、銃弾か 2019年3月9日 長崎新聞

南島原市は8日、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡(同市南有馬町)で発掘の予備調査をし、島原・天草一揆当時のものとみられる鉄製の砲弾や鉛製の銃弾が二ノ丸跡から出土したと発表した。

出典: this.kiji.is

天井の桁に「寛保」記述発見! 梁川八幡神社、江戸中期裏付け 2019年3月9日 福島民友

修復作業が進められている伊達市梁川町の梁川八幡神社本殿で、天井の桁に「寛保元年十一月吉日」との記述が見つかった。寛保元年は1741年に当たり、市教委は「現存する神社が江戸時代中期に建てられたことが裏付けられた」としている。

出典: www.minyu-net.com

高岡民家から西郷どん書簡 貴重な「吉兵衛」署名  2019年3月6日 宮崎日日新聞

江戸時代に薩摩藩領だった宮崎市高岡町の民家から、西郷隆盛直筆の書簡が見つかり、鹿児島県の研究団体から真筆と鑑定された。西郷が数年間だけ名乗った「吉兵衛」の名前が記され、専門家は「西郷自身が『吉兵衛』と記した史料は数点しか確認されておらず、非常に貴重」と話している。

出典: www.the-miyanichi.co.jp

春嶽から横井小楠宛ての手紙発見 2019年3月13日 NHK

今回新たに見つかったのは、幕末の福井藩主で幕府の政事総裁職を務めていた松平春嶽が文久2年、1862年12月18日に小楠に出した手紙で、長年、小楠の研究を続けている熊本学園大学招聘教授の徳永洋さんが発見しました。

仏壇の敷物、秀吉の妻ねねの小袖と確認 京都・高台寺  2019年3月19日 朝日新聞

豊臣秀吉の妻ねね(1549~1624)が建立した京都市東山区の高台寺(こうだいじ)の仏壇を飾る敷物(打敷〈うちしき〉、17世紀)が、ねね自身が着ていたとみられる小袖(和服の一種)を仕立て直していたことが、寺と京都国立博物館(京博)の調査で確認された。敷物の裏には1607(慶長12)年7月、ねねが寺に寄進したと記されていたが、専門業者による修理の過程で縫い目をほどいて分解したところ、その記述が裏付けられた。

出典: www.asahi.com

与謝蕪村の埋葬記録見つかる 資金出し合い墓建立、京都  2019年3月19日 時事通信

京都市右京区の嵯峨嵐山文華館は19日、江戸中期の俳諧師、画家の与謝蕪村(1716~83年)の最期や、埋葬までの経過を書いた記録が見つかったと発表した。同館を運営する小倉百人一首文化財団の理事長が知人から譲り受け、蕪村を研究する藤田真一関西大名誉教授(近世文学)が確認した。

出典: this.kiji.is

高杉晋作の書簡発見、亡命先から義弟に手紙 再起への心情つづる 2019年3月19日 毎日新聞

幕末の志士、高杉晋作(1839~67年)が禁門の変で敗れた長州藩を逃れ、亡命先の九州から長州の義弟に宛てた手紙が見つかった。亡命中の行動や心情の一端が明らかになった。

出典: mainichi.jp

【鹿児島】新史料 西郷どんの息子・菊次郎の新たな書状発見  2019年3月20日 KKB鹿児島放送

最古じゃなかった 丸岡城天守は寛永年間に建造 坂井市教委調査 福井 2019年3月26日 毎日新聞

現存最古との説もあった国重要文化財、丸岡城の天守(福井県坂井市)について部材の柱などを調査したところ、江戸期の寛永年間(1624~44年)に建造されたことが判明した。同市教委が26日、発表した。

出典: mainichi.jp

4月

家康に仕えた英国人か 出土の人骨、やっぱり「西洋人」 2019年4月4日 朝日新聞

徳川家康の外交顧問だった英国人の三浦按針(あんじん)(ウィリアム・アダムス、1564~1620)の墓と伝わる長崎県平戸市の石碑下で出土した人骨は、西洋人の骨と判明した。平戸市が1日、発表した。三浦按針とは断定できていないが、市の担当者は「可能性はより高くなった」と話す。

出典: www.asahi.com

天草の複数墓地 潜伏キリシタン墓碑と確認  2019年4月5日 長崎新聞

天草市五和町で長年キリシタンに関わる遺構とされながら詳細不明だった複数の墓地が、潜伏キリシタンの墓碑群であることが墓石に詳しい歴史研究家(オリエントアイエヌジー顧問)の大石一久さん(67)=大村市在住=らの調査で明らかになった。

出典: this.kiji.is

江戸時代の鉄砲鍛冶は年商3億円 堺市と関西大が古文書から解明 2019年4月17日 毎日新聞

堺市と関西大は17日、江戸時代前期に建てられた鉄砲の生産現場として全国で唯一現存する市内の鉄砲鍛冶屋敷の古文書を分析した結果、最盛期の年商は約3億円だったと発表した。報告書をまとめた藪田貫・関西大名誉教授(日本近世史)は「鉄砲ビジネスの実態が初めて分かる貴重な史料だ」と話している。

出典: mainichi.jp

熊本城小天守から「貴重な瓦」見つかる 2019年4月19日 RKK熊本放送

復旧工事が進む熊本城小天守から貴重な瓦が見つかりました。江戸時代に作られたものの中で最も新しいものとみられています。熊本城小天守から見つかった瓦は「滴水瓦」と呼ばれ、屋根の先端に付けられる飾り瓦の一部で、熊本城内でも天守閣や大手門など主に重要な建造物に使われています。瓦は、幅12.5cm、高さ10cmで「慶應」の文字があることから、江戸時代最後約150年前の慶應年間に作られたとみられています。

出典: rkk.jp

<山元町教委>坂元城下の変遷伝える 最古の絵図確認 2019年4月22日 河北新報

江戸時代に山元町坂元地区を治めた伊達家の家臣大條(おおえだ)家の拠点だった坂元城城下の様子を記した最古の絵図が見つかった。調査を進めてきた山元町教委は「学術的な価値が高い史料」と話している。

出典: www.kahoku.co.jp

与謝蕪村の最期を記録した史料見つかる 70年前行方不明 2019年4月26日 京都新聞

京都で亡くなった江戸期の俳人で画家の与謝蕪村(1716~83年)の最期を記録した和紙の史料が見つかり、嵯峨嵐山文華館(京都市右京区)の企画展で、5月12日まで公開している。蕪村の埋葬と墓石建立の経緯を弟子が詳細に記している。

出典: www.kyoto-np.co.jp

5月

三浦按針「墓で毛髪見つかる」記載資料 菩提寺で発見 2019年5月9日 神奈川新聞

徳川家康の外交顧問を務めた英国人ウィリアム・アダムズ(日本名・三浦按針)の遺品が埋蔵されていると伝わる「三浦安針墓」(横須賀市西逸見町)に関し、明治後期に発掘した際に毛髪が見つかったと記された資料が、按針の菩提(ぼだい)寺の浄土寺(同)で見つかった。逸見道郎住職(65)は「資料の発見で、単なる供養塔ではなく、墓としての位置付けが非常に明確になった」と指摘している。

出典: www.kanaloco.jp

江戸期のままの長崎街道 小倉北区で路面出土 2019年5月10日 西日本新聞

福岡拘置所小倉拘置支所(北九州市小倉北区)の建て替え工事に伴う発掘調査で見つかった金田(かなだ)遺跡第3地点に、江戸時代に整備された「長崎街道」の一部が含まれていたことが分かった。良好な状態で、路面や側溝に加え、井戸、鬼瓦も大量に出土した。市芸術文化振興財団は「近代以降、開発が繰り返される城下町で、江戸期の街道の路面が往時のまま見つかるのは非常に珍しい」としている。

出典: www.nishinippon.co.jp

★薩長同盟で密談?の茶室、解体前に現存判明 大久保利通旧邸跡   2019年5月14日 京都新聞

京都市上京区で解体工事中の住宅敷地内に、大久保利通の茶室「有待庵」が現存していたことが13日までに分かった。同地は1866(慶応2)年から68(明治元)年まで利通が使っていた旧邸跡に当たり、茶室は薩長同盟が結ばれた小松帯刀(たてわき)の邸宅「御花畑(おはなばたけ)」から移築されたと伝わる。解体を知った歴史研究者原田良子さん(52)=中京区=が「保存や移築は難しくても、せめて記録だけでも残せないか」と、所有者や行政に働きかけている。

出典: www.kyoto-np.co.jp

新発見は随時更新してまいります。

2019年(平成31年)日本史新発見のまとめ