明治大学博物館(東京都千代田区)では、9月23日(月)までコラム展「錦絵新聞と明治の風俗」が開催されています。(2019年8月12日最終更新)
明治大学博物館は、多くの錦絵新聞を所蔵しています。
錦絵新聞とは、明治初期に刊行された新聞記事を題材とした錦絵のことであり、事件をより刺激的に描いたため、内容は猥雑であり信憑性がありません。事実確認のための資料としては価値が低いことから、研究者には軽視されがちです。
しかし、明治時代の庶民は何に関心があったのか、という観点から錦絵新聞を見るならば、当時の人々の風俗をよく示す貴重な資料となります。今回、錦絵新聞と江戸時代の錦絵を合わせて見ることで、明治期の庶民の風俗を示し、錦絵新聞の面白さを知っていただく機会になればと思います。
出典: www.meiji.ac.jp
江戸から明治となってから150年余り…。文明開化が進む中で江戸の錦絵は、明治の庶民に情報を伝える錦絵新聞として最後の輝きを見せます。西南戦争のころまで盛んに読まれた錦絵新聞。ゴシップ誌的、ワイドショー的な側面もありますが、ありのままの庶民の興味関心を知ることができるのではないでしょうか。
明治大学博物館まで行けないという方は、まったく今回の企画とは関連ありませんが、ぜひ明治大学博物館がWEBで公開している『徳川幕府刑事図譜』をご覧ください。江戸の罪と罰の世界が迫真の筆で描かれていてとても興味深いです。
開催概要
会期 2019年6月18日(火)~9月23日(月)
※8月10~16日及び18日は休館します。
開館時間 10時00分~17時00分 (入館は16時30分まで)
料金 無料
その他詳細は公式WEB「明治大学博物館」を参照ください。
アクセス
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