相馬野馬追や藩政時代の史料等を紹介「相馬市デジタルミュージアム」

投稿者: | 2019年8月11日

今回ご紹介する「相馬市デジタルミュージアム」では相馬市が所蔵している歴史資料や史跡などが紹介されています。(2019年8月11日最終更新)

鎌倉時代よりこの地を治めた相馬氏の相馬中村藩政時代の史料や、相馬野馬追関連の史料も見ることができます。相馬市のWEBサイト内に作られたシンプルなミュージアムですが、意外とこのくらいシンプルな方が閲覧し易いようにも思います。

第7代藩主の相馬尊胤「武田信玄公流軍法並びに城捕縄張」を相伝するとともに、「他言他見」は一切しないことを「日本国中六十余州大小神祇」に誓った起請文などは、甲州流の軍学が戦国以来の武勇の家でも重んじられていたことがわかります。

相馬野馬追関連では、天明の飢饉に際して時の藩主が10年間野馬追の開催を中止することについて神に許しを請う願文もあり、藩主が藩のことを考えて苦渋の決断をしている様子もわかります。江戸時代の野馬追図も迫力があります。

さらに、幕末の相馬中村藩士富田高慶二宮尊徳の娘婿であったこともあり、二宮尊徳に関連する史料も充実しています。

猛暑の中博物館に行くのも大変ですし、日本各地の博物館を回りきるのも至難です。空調の効いた涼しい部屋からでもその地の史料に触れることができるデジタルミュージアムが整っているととってもありがたいですね。

シンプルで要点を抑えた解説も嬉しい相馬市のデジタルミュージアム、ぜひお尋ねください。

相馬市デジタルミュージアム