駒澤大学禅文化歴史博物館(東京都世田谷区)では、11月13日(水)まで企画展「家康を支えた一門 松平家忠とその時代 ~『家忠日記』と本光寺~」が開催されています。(2019年9月16日最終更新)
徳川家康の一門・深溝松平家忠(1555~1600)が書き残した『家忠日記』(駒澤大学図書館所蔵)と、深溝松平氏の菩提寺・本光寺(愛知県幸田町・長崎県島原市)に伝来する関係資料から、戦国武将の実像に迫ります。
松平家忠は、関ヶ原の戦いでの東軍勝利の源ととも言われる伏見城の戦いにおいて、わずかに都周辺に残された徳川勢として鳥居元忠らと壮絶な討ち死にを遂げた武将として知られています。
家忠は、とても筆まめであり後世に戦国時代の武家のくらしや武田・北条・織田と徳川家との外交の様子、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の動向などを伝える松平家忠日記を残した武将でもあります。
パンフレットをご覧いただきたいのですが、本能寺の変に際しては、主君である徳川家康のことを「家康」と呼び捨てに記述し、織田信長「上様」と呼んでいるところなど、当時の徳川家臣団の雰囲気も感じることができます。家康というよりも「殿様」や「御屋形様」くらいが適当でしょうか??でも家忠にとっては三河の盟主というようなもっと親しみのある近い存在だったから「家康」なのかもしれませんね。
そうそう信長に仕えた弥助の存在を「名は弥助、身の丈六尺二分、黒人男性、身はすみのごとく」と詳細に記したのも家忠でした。
今回は、駒澤大学所蔵の「家忠日記」のほか、深溝松平家ゆかりの本光寺(愛知県幸田町)・本光寺(長崎県島原市)・肥前島原松平文庫の貴重な史料の展示もあるそうです。なかなかない機会です。戦国ファンはぜひ訪れたい展示となっています。
開催概要
会期 2019年9月16日(月)~ 11月13日(水)
休館日 土・日・祝日(第3土曜日は除く)
※10月15日・30日・31日・11月1日・2日は休館
臨時開館 11月2日(土)・11月3日(日)※オータムフェスティバル開催のため
開館時間 10時00分~17時00分 (入館は16時30分まで)
料金 無料
その他詳細は公式WEB「駒澤大学禅文化歴史博物館」を参照ください。
アクセス
東急田園都市線「駒沢大学」駅下車。「公園口」の出口を出て、徒歩約10分。
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