令和元年(2019年)はあれから何百年?今年はやはり波乱の年?!日本史遡り

投稿者: | 2019年1月27日

2019年は、平成最後の年であるとともに新たな時代令和元年の幕開けの年でもあります。この節目の年となる2019年から100年刻みで1000年日本史を遡ってみることで、今年があれから何百年目となるのか、さらにはそれを記念した取り組みやイベントが予定されているのかなどをご案内できたらと思います。調べてみることで、今年の世相やどんな年になりそうかが見えてくるかもしれません。それでは早速遡ってみたいと思います!(2019年4月1日最終更新)

1919年(大正8年)

100年前は大正時代です。明治維新から半世紀が経過し、幕末明治に活躍した板垣退助、福岡孝弟、寺内正毅、前島密らが亡くなっています。一方でアンパンマンの生みの親やなせたかしが誕生した年でもあります。

やなせたかし生誕100周年記念 フレーベル館

日本統治時代の朝鮮で起こった朝鮮独立運動「三一運動」から100年です。隣国では記念日に向けて機運を高める活動が盛んです。

初恋の味」のキャッチフレーズで知られるカルピスも100年です。

「初恋の味」カルピス100年 薄めて飲む逆風どう克服 2019年1月18日 朝日新聞

カルピス®の生みの親 三島海雲 カルピス

1819年(文政2年)

200年前です。徳川家斉の治世、後の江戸幕府の老中阿部正弘が誕生しています。「そうせい侯」とも呼ばれ有能な家臣が実力を伸ばしたともいわれる毛利敬親もこの年の誕生です。幕末がひたひたと迫ってくる気配がしてきます。

1719年(享保4年)

300年前、徳川吉宗の治世です。あまりに金銭に関する訴訟が増えたため評定所では訴えを受け付けず、相対(当事者同士)で解決するようにというお触れ「享保の相対済令」が出されています。でも、決して旗本を借財から助けてあげるというものではないそうです。

長州藩の藩校明倫が開設されました。

藩校創設300年記念特別展 長州藩校 明倫館(予定) 一般社団法人山口県観光連盟

そして、後に田沼時代と呼ばれるほどの権勢を得る田沼意次が誕生した年でもあります。

生誕300年「意次通信」創刊 牧之原の実行委、イベント紹介 2019年1月16日 静岡新聞

1619年(元和5年)

400年前です。豊臣家も滅亡し、江戸幕府の基盤も盤石なものとなりつつあります。その盤石化の一環でしょうか、豊臣恩顧の大名福島正則が改易されています。滅亡と思われがちですが、福島氏は江戸幕府の旗本として存続しています。戦国乱世を生き抜いた島津義弘が亡くなったのもこの年です。

義弘見参プロジェクト 島津義弘公没後四百年記念事業実行委員会

1519年(永正16年)

500年前になります。戦国の世を切り開いたひとりとも言われる北条早雲(伊勢宗瑞)が亡くなりました。

北条早雲公顕彰五百年  北条早雲公顕彰五百年事業実行委員会

陸奥では、伊達政宗の祖父伊達晴宗(伊達政宗の祖父)が、そして駿河では、海道一の弓取り今川義元が誕生しています。戦国乱世の端緒となる活躍をした北条早雲が亡くなったのと、戦国世の終焉を方向づけた桶狭間の戦いで織田信長という英雄に敗北した今川義元が誕生したのが同じ年なのですね…。

義元公500年祭事業発表 「今川復権」へ静岡の推進委 2018年3月23日 静岡新聞

そして、この年は武田信玄の父武田信虎が躑躅が崎の地に館を移し、城下町の建設に着手した年でもあります。

こうふ開府500年記念事業 こうふ開府500年記念事業実行委員会

1419年(応永26年)

李氏朝鮮による倭寇討伐を名目にした対馬への攻撃「応永の外冦」が起こったのは600年前のことになります。対馬の守護宗貞盛の奮戦により李氏朝鮮の軍を退けました。ちょうど600年後の2019年も年初から韓国との間ではいろいろなことが起こっています…。

1319年(文保3年)

九州で、南北朝時代に南朝を支えた武将菊池武光が誕生しています。

菊池一族 菊池市

1219年(建保7年)

鎌倉幕府第三代将軍源実朝が甥である公暁に暗殺されたのは、800年前のことになります。

源実朝没後800年 記念特別展「源実朝とその時代」 鎌倉国宝館

1119年(元永2年)

900年前になります。保元の乱に敗れ讃岐へ配流となった崇徳天皇の生誕年です。武士の世へと時代が移っていきます。

1019年(寛仁3年)

1000年前には、藤原頼道が関白となっています。またこの年には、女真族(満州民族)の一派とみられる集団により壱岐対馬、筑前が襲われた「刀伊の入寇」が起こっています。これは朝鮮からではないですが、隣国との間に1000年前にも外交問題が生じています。

駆け足になりましたが、2019年から100年刻みで1000年を遡りました。三一運動・応永の外冦・刀伊の入寇と、外交に関係する事柄が多いようにも思いました。2019年も年初から韓国との間で様々な事柄が起こっています。のちの世に事件として記憶に残すようなことなく平和な一年となることを希望したいと思います。

2019年(平成31年)日本史新発見のまとめ