【日本史】2020年 江戸時代の新発見ダイジェスト

投稿者: | 2020年4月18日

日本史は、日々の研究や発掘の成果により更新されています。それでも、いつどんな発見があったのかは、あまりに多くの発見があるために忘れてしまいがちです。ここでは、2020年の江戸時代の新発見を月ごとに記録してまいります。今年も驚くような新発見に出会えますように…。(2020年6月11日最終更新)

1月

墨竹図屏風 赤磐の寺院で発見 岡山藩主池田家ゆかり 近く公開へ  2020年1月3日 山陽新聞

岡山藩主池田家ゆかりの品で江戸後期、後楽園に飾られた墨竹図屏風(びょうぶ)が2日までに、赤磐市山口の寺院・普門院で見つかった。幕府の御用絵師が手掛け、藩主らが能を鑑賞した「栄唱の間」を彩っていたとみられる。大正期に売却されて行方が分からなくなっていた。劣化が進んでいたが今年修復され、往時の輝きを取り戻した

出典: www.sanyonews.jp

遊女、髪結い…近世長崎の暮らし、生き生きと 江戸時代の古文書発見 2020年1月4日 西日本新聞

江戸時代の長崎・出島に出入りした職人や、江戸の吉原と並び称された丸山遊郭の遊女が市中で引き起こしたトラブルの公的記録が、長崎市の古書店で見つかった。町政を担う地役人「町乙名(まちおとな)」の本山家が残した史料群の一端。国内の貿易拠点だった長崎の市井の暮らしが表され、専門家は「都市研究の裾野が広がる」と期待する。

出典: www.nishinippon.co.jp

金沢城の二の丸御殿、再建当時の新史料 知事「復元へ大前進」 2020年1月7日 毎日新聞

石川県の谷本正憲知事は6日の記者会見で、復元を検討している金沢城二の丸御殿について、内外装の仕様などを詳細に記した再建当時の史料が新たに確認されたと明らかにし、「夢の実現に向けて大きく前進した」と述べた。年度内にも専門家らでつくる「金沢城二の丸御殿調査検討委員会」を開き、復元可能性を認める最終報告がまとまれば来年度は一部区域の整備に向けた基本方針の策定に着手したいとの意欲を示した。【阿部弘賢】

出典: mainichi.jp

高岡城跡詠んだ漢詩書 幕末の儒学者 頼三樹三郎 高岡市立博物館発見 2020年1月10日 北日本新聞

幕末の儒学者で勤王の志士、頼三樹三郎(1825~59年)が、高岡滞在中に高岡城跡について詠んだ漢詩書が見つかった。

出典: headlines.yahoo.co.jp

横井小楠礼状 80年ぶり発見 150両援助受け、福井藩士に 研究家・徳永洋さん(熊本市)入手 2020年1月13日 熊本日日新聞

80年間行方不明となっていた熊本出身の思想家・横井小楠(1809~69年)の直筆書状が見つかり、小楠研究家の徳永洋さん(69)=熊本市=が入手した。幕末に小楠が福井藩士に宛てた1通の礼状で、これまで …

出典: www.47news.jp

2月

杉山和一像 見つかる 管鍼法の祖「文化財級の価値」 2020年2月28日 タウンニュース

江戸時代の鍼医で、「盲人教育の父」として知られる杉山和一(1610〜94年)の木造座像がこのほど江島神社で見つかった。長年所在が不明とされてきたが、専門家による鑑定で和一自らが作らせた唯一の像と判明。仏像彫刻としても文化財級の価値があるといい、現在同神社が修復作業を進めている。

出典: www.townnews.co.jp

3月

大事に保管していた琉球王朝時代の織物 描かれた龍の爪5本 中国皇帝からの贈答品か 2020年3月1日 沖縄タイムス

琉球王国最後の国王・尚泰王のひ孫に当たる浦添市の川島やす子さん(75)が、自宅で保管していた龍の文様の織物が、王国時代に清国から持ち込まれたものとみられることが14日までに分かった。描かれている龍の爪が5本あり、中国皇帝の身分を示しているほか、清から琉球に贈られた同時代の織物と意匠がほぼ同じという。

出典: www.okinawatimes.co.jp

米子城の内堀を初確認 幕府に敵意なし、石垣崩す? 2020年3月25日 共同通信

鳥取県米子市は25日、市内の国史跡「米子城跡」の発掘で、江戸時代の絵図に描かれた内堀の一部を初めて確認したと発表した。
内堀は、三の丸と武家屋敷地区を分ける防御用の堀で、明治時代から昭和にかけて埋め立てられた。江戸時代の絵図によると、幅は約33メートルだったとみられる。

出典: this.kiji.is

北前船の文献見つかる 美川の旧船頭家 2020年3月20日 北國新聞

白山市美川今町にある北前船の船頭を務めた旧家・佐渡家で、江戸時代から明治初期に読まれた文献が29日までに見つかった。航海の手引きや経済の入門書などで、当時の船頭がビジネスの勉強に励んでいたことがうかがえる。市は新年度、日本遺産「北前船寄港地・船主集落」への美川地域の追加認定を目指しており、当主の佐渡靖昌さん(67)は機運の盛り上げにつながることを期待している。

出典: www.hokurikushinkansen-navi.jp

5月

十返舎一九の書簡、三島で発見 母や娘案じる内容 私的な一面も 2020年5月15日 静岡新聞

江戸後期の滑稽本「東海道中膝栗毛」の作者十返舎一九が親族に宛てたとされる直筆の書簡が、三島市で見つかった。一九の人柄や実家の重田家、娘など私的な事情をうかがい知る内容で、長年にわたり一九の研究を続けてきた元東洋大文学部教授の中山尚夫さん(70)=日本近世文学=は「一九の実像を明らかにする貴重な史料」と話す。

出典: www.at-s.com

国内最大の「秀吉像」 江戸時代の木造 大阪・大宮神社で見つかる  2020年5月21日 毎日新聞

大阪市教委は21日、江戸時代に作られた国内最大の「木造豊臣秀吉坐像」が同市旭区の大宮神社で見つかったと発表した。秀吉は1598年の没後、「豊国大明神」として神格化されたが、徳川幕府下では公に信仰できなかったとされ、その木像は全国でも二十数例しか確認されていない。発見された木像は寄せ木造りで頭部の冠は欠けているが、像高は81・9センチと最大。文化財保護課は「秀吉信仰が大阪でもあったことを文献以外で示す初めての例で、極めて貴重だ」としている。

出典: mainichi.jp

浜松城解明に光、市に新絵図 屋根のふき方、堀を描き分け 2020年5月23日 静岡新聞

浜松市による浜松城(同市中区)の史料収集作業で、江戸時代に描かれたとみられる同城の絵図が新たに見つかった。屋根のふき方や堀の状況などが詳細に記され、かつての城の姿を考察する上で貴重な手がかりになる。22日までに、関係者が明らかにした。
市博物館によると絵図は縦64センチ、横68センチ。本丸、二の丸など城の主要区画や侍町、周辺の田などが美濃紙に鮮やかな色使いで描かれている。

出典: www.at-s.com

安永期の下張り文書発見 明楽寺本堂、建築年代裏付け 壁の絵貼り替えで1000枚 長浜 /滋賀 2020年5月28日 毎日新聞

長浜市木之本町木之本にある真宗大谷派の寺院、明楽寺(みょうらくじ)(藤谷愛嗣(よしつぐ)住職)で、本堂の壁面の絵の下から、下張りとして使用されていた約1000枚の「下張り文書」が見つかった。文書には「安永二年」などの記述があり、江戸時代の安永年間(1772~81)と伝えられてきた本堂の建築年代が裏付けられた。同市によると、下張り文書によって建築年代が特定されるのは極めて珍しいという。【若本和夫】

出典: mainichi.jp

妻子ら思い江戸へ帰還か 沖田総司の義兄、林太郎 2020年5月28日 共同通信

幕末に活動した新選組の局長となる近藤勇が書いた手紙を写したとみられる史料が群馬県立文書館に残され、沖田総司の義兄として知られる林太郎が、妻子らへの思いから新選組に加わらず、江戸へ帰還したとうかがわせる記載があることが30日、分かった。歴史研究家あさくらゆうさん(51)が内容を確認した。

出典: this.kiji.is

6月

芭蕉の「謎の追悼句」制作過程が分かる書簡 山形・酒田で発見 2020年6月3日 毎日新聞

江戸時代前期の俳人・松尾芭蕉(1644~94年)直筆とみられる書簡が山形県酒田市で見つかった。芭蕉が紀行文「おくのほそ道」の旅で、1689(元禄2)年に羽黒山(鶴岡市)に滞在した際に記した「天宥(てんゆう)追悼句」(県指定文化財)の修正を指示する内容。追悼句を所蔵する出羽三山歴史博物館は「長年謎に包まれていた追悼句の成り立ちが明らかになった」と注目する。【長南里香】

出典: mainichi.jp

新選組「洛中最後の拠点」諸説論争に決着か 西本願寺古文書に「西九条村」の記述 2020年6月8日 京都新聞

幕末に活動した新選組が洛中最後の拠点とした「不動堂村屯所」について、直前に屯所があった西本願寺(京都市下京区)の古文書に、移転先を現在ホテルがある下京区堀川通塩小路下ル松明町一帯の「西九条村」とする記述があるのを、新選組のふるさと歴史館(東京都)の元館長が見つけた。移転に関わった寺院の史料だけに、専門家も確定的とみており、諸説ある議論に終止符を打つ可能性がある。

出典: www.kyoto-np.co.jp

妖怪アマビエのルーツ、最古級の記録 越前の旗本文書に「アマビコ」 2020年6月9日 福井新聞

江戸中期から現在の福井県越前市と南越前町の領地を治めた旗本「金森左京家」に伝わる古文書に、新型コロナウイルスで注目を集める疫病よけの妖怪「アマビエ」のルーツ「アマビコ」が挿絵入りで記載されていることが分かった。江戸で天保15(1844)年に流行した疫病に関連する記述とみられ、現存する記録としては最古の部類に入るという。

出典: news.yahoo.co.jp

京都所司代屋敷跡で木製地下水路見つかる 「逆サイホン原理」で導水「作為は謎」 2020年6月11日 京都新聞

江戸幕府が二条城北側に置いた京都支配の要・京都所司代の屋敷跡(京都市上京区)で、木製の水路「木樋(もくひ)」を備えた庭池の遺構が見つかったと、民間発掘調査会社が10日発表した。池底より深部の地下に、水面の高低差を生かして水を流す「逆サイホンの原理」で導水するよう埋め込まれており、全国的にも類例のない遺構としている。

出典: www.kyoto-np.co.jp

新発見は随時更新してまいります。