遊行寺宝物館「遊行寺の記録」は8月26日(月)まで開催

投稿者: | 2019年8月3日

遊行寺宝物館(神奈川県藤沢市)では、8月26日(月)まで時宗二祖上人七百年御遠忌記念特別展「遊行寺の記録」が開催されています。

この度の企画は、関東拠点寺院であった清浄光寺が、宮中・公家・武家と幅広い交流を深めていった記録を紐解く資料を紹介します。点としての寺院に人物が重なり線となって地域を繋いてゆく姿を、中世から近代迄の文献史料や絵画を参照しつつ清浄光寺の交流記録をご堪能下さい。

出典: yugyoji-museum.world.coocan.jp

遊行寺(清浄光寺)は時宗の総本山です。戦国時代には扇谷上杉方であったために後北条氏とは対立関係にあり、その影響により全山焼失となりました。その小田原の陣後に関東に入った徳川氏の支援により再興を果たしています。後北条氏による全山焼失から94年後のことでした。

その間も大内義隆武田信虎今川義元足利義昭武田信玄佐竹義重ら有力戦国大名等との書状のやりとりがあり、後北条氏にとっても侮れない勢力であったことがわかります。

この特別展では、これらの大名等の書状などの展示もあり、戦国時代が好きな方にはたまらない企画となっています。(2019年8月3日最終更新)

みどころ

主な展示品は以下のとおりです。

紙本墨書 徳川家康 寺領寄進状写  天正拾九年卯辛十一月日(1591)

紙本墨書 武田信玄判物 (甲斐源氏武田氏第19代当主) 元亀2年7月16日(1571)

紙本墨書 武田信虎書状 (甲斐源氏武田氏第18代当主) 12月5日(室町時代)

紙本墨書 今川義元書状 (今川氏第11代当主) 12月13日(室町時代)

紙本墨書 足利義昭御内書 (室町幕府第十五代将軍) 7月19日(室町時代)

南北朝時代の天皇の綸旨も多数あります。

展示品や展示期間等(展示リスト)は、公式WEB「遊行寺宝物館」を参照ください。

開催概要

会期 令和元年6月1日(土曜日)から8月26日(月曜日)までの間の土・日・月・祭日

開館時間 10時00分から16時30分(入館は16時まで)

観覧料等その他詳細は公式WEB「遊行寺宝物館」を参照ください。

アクセス

藤沢駅から徒歩約15分

歴史が好き.COMでは、各地の歴史関係のイベントや企画をご紹介しています。イベント情報などは、トップページのお問い合わせよりお寄せください。