【日本史】2020年 奈良時代の新発見ダイジェスト

投稿者: | 2020年4月18日

日本史は、日々の研究や発掘の成果により更新されています。それでも、いつどんな発見があったのかは、あまりに多くの発見があるために忘れてしまいがちです。ここでは、2020年の奈良時の新発見を月ごとに記録してまいります。今年も驚くような新発見に出会えますように…。(2020年6月9日最終更新)

3月

同じ木型の瓦確認 – 橿原「田中廃寺」が前身/奈良の古代寺院「平松廃寺」 2020年3月4日 奈良新聞

7世紀後半創建とみられる古代寺院「平松廃寺」(奈良市平松3丁目など)の前身が、橿原市田中町の田中廃寺であることが奈良市埋蔵文化財調査センターの調査で明らかになった。平松廃寺跡で平成30年に出土した瓦が、田中廃寺の創建瓦と同じ木型から作られたものと確認。史料に残らない謎の古代寺院の解明に向けた貴重な成果といえる。

出典: www.nara-np.co.jp

6月

正倉院宝物、ツユクサで着色 2020年6月5日 産経新聞

巾着型の布に鳥や花などを描いた正倉院宝物「細布(さいふの)香袋(こうぶくろ)残欠」の文様に、ツユクサが着色料として使われていたことが宮内庁正倉院事務所(奈良市)の調査で分かった。ツユクサは古代から彩色に利用され、万葉集の歌にも登場するが、正倉院宝物で科学的に確認されたのは初めて。調査結果は「正倉院紀要第42号」で報告された。

出典: www.sankei.com

正倉院宝物にトルコ羊の毛?敷物「花氈」、鑑定士が分析 2020年6月5日 共同通信

奈良市の正倉院に伝わる、フェルト状の敷物「花氈」を羊毛鑑定士が分析したところ、多くが現代も入手できる「トルコ羊」の毛と近い特徴があることが分かった。研究成果はこのほど刊行された正倉院紀要第42号に掲載された。花氈は正倉院宝物の敷物で、花や植物などの模様があるものを指す。8世紀に中国か中央アジアから輸入されたと考えられ、再現品を作るため素材を分析していた。

出典: this.kiji.is

新発見は随時更新してまいります。